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独経済、向こう2年間で勢い回復へ 主要研究所が予測

2025年09月25日(木)18時59分

 9月25日、ドイツの主要5経済研究所はドイツ経済が底入れしつつあり、向こう2年間で勢いを取り戻すとの見通しを示した。写真は4月、独フランクフルトのECB本部付近で撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

Maria Martinez

[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツの主要5経済研究所は25日、ドイツ経済が底入れしつつあり、向こう2年間で勢いを取り戻すとの見通しを示した。

研究所は2025年の成長率予想を0.2%に小幅に上方修正。前回4月時点では、今年の成長率を0.1%、来年を1.3%と予測していた。

26年の成長率予測は1.3%に据え置いた。政府支出が支援要因となる見通し。27年の予測は1.4%。

ドイツ経済研究所(DIWベルリン)のジェラルディン・ダニー・クネドリク氏は「ドイツ経済の基盤は依然として不安定だ」とし「向こう2年間で目覚ましく回復するだろうが、構造的な弱点が残る中で、この勢いは持続しないだろう」と述べた。

研究所は、政府支出の拡大が今後数年間、景気刺激要因となるが、建設・国防プロジェクトへの資金拠出が遅れていることや、本来行うべき財政健全化を回避して借り入れに依存しているため、効果には限界があると指摘した。

失業率は25年の6.0%から26年には6.3%に悪化し、27年には5.6%に改善する見込み。経済の好転が労働市場の著しい改善をもたらす可能性が高いという。

これが、実質可処分所得の増加と相まって、個人消費、消費関連サービスを押し上げるとしている。

インフレ率は、予測期間を通じて約2.0%で推移する見通し。

ロイター
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