英総合PMI、9月速報51.0に低下 新たな増税を警戒

S&Pグローバルがまとめた英国の9月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.0と、8月の53.5から低下した。写真はリーブス財務相。18日撮影。代表撮影(2025年 ロイター)
[ロンドン 23日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた英国の9月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.0と、8月の53.5から低下した。リーブス財務相が11月に発表する次期予算で新たな増税が盛り込まれる可能性があることを踏まえ、英国企業は勢いと自信を失っている。雇用を削減したことも示された。
ロイター調査では53.0が予想されていた。
今後12カ月の企業楽観度を示す指数は、6月以来の低水準に落ち込んだ。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏「さらなる増税が必要との観測が強い中、企業の期待が再び悪化したことは驚くことではない」と指摘。「景況感が改善しない限り、金利見通しにかかわらず、今後数カ月の間に経済が力強い成長を遂げることはないだろう」とした。
サービス部門PMIは8月の54.2から2カ月ぶり低水準の51.9となった。製造業PMIは46.2と、8月の47.0から低下し、4月以来の低水準となった。