ニュース速報
ビジネス

中国株の信用取引融資が過去最高、株高でレバレッジ投資拡大

2025年09月02日(火)14時14分

  中国の信用取引融資残高が9月1日時点で2兆2900億元(3200億ドル)に達し、2015年に記録した過去最高(2兆2700億元)を更新した。写真は人民元紙幣。2017年5月撮影(2025年 ロイター/Thomas White)

Jiaxing Li

[香港 2日 ロイター] - 中国の信用取引融資残高が1日時点で2兆2900億元(3200億ドル)に達し、2015年に記録した過去最高(2兆2700億元)を更新した。投資家は流動性に支えられた株価上昇の流れに乗ろうと、レバレッジ投資を増やしている。

15年当時は違法な信用取引が株価の大幅な上昇と急落を引き起こし、当局による規制強化につながった。

記録更新にもかかわらず、信用取引は現在、中国の変動市場全体の時価総額の2.3%を占めるに過ぎず、中国株式市場規模がはるかに小さかった10年前の4.7%を大きく下回っている。

BNYのアジア太平洋マクロストラテジスト、ウィー・クーン・チョン氏は、レバレッジ急上昇のペースは「FOMO(乗り遅れる恐怖)もあって非常に高いように見える」としつつ、市場全体のバリュエーションは妥当な水準にとどまっており、まだ過度の熱狂状態ではないことを示唆していると指摘。

「足元の(株価)上昇は新しい経済、人工知能(AI)、テクノロジーへの楽観的な見方によってけん引されていると思う。現在の株価上昇が経済全体の広範な楽観姿勢を再び呼び起こすことができれば、今後大きな上昇余地が生まれる」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ「安全の保証」で進展=フィンランド大統領

ビジネス

サントリーの新浪会長辞任 サプリ購入を警察が捜査、

ビジネス

米アマゾンプライム会員登録、イベント拡大でも低迷=

ワールド

アフガン地震、犠牲者が1100人超に=支援団体
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 2
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シャロン・ストーンの過激衣装にネット衝撃
  • 3
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあるがなくさないでほしい
  • 4
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世…
  • 5
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 6
    BAT新型加熱式たばこ「glo Hilo」シリーズ全国展開へ…
  • 7
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中