仏ルノー、傘下ダチアの新ＣＥＯにメルセデス元幹部を起用

９月１日、フランス自動車大手ルノーは傘下の低価格ブランド「ダチア」のデニス・ルボ最高経営責任者（ＣＥＯ）の後任に、ドイツの同業メルセデス・ベンツ幹部だったカトリン・アト氏を充てる人事を発表した。写真はルノーのロゴ。７月撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

Alban Kacher　Gilles Guillaume

[１日 ロイター] - フランス自動車大手ルノーは１日、傘下の低価格ブランド「ダチア」のデニス・ルボ最高経営責任者（ＣＥＯ）の後任に、ドイツの同業メルセデス・ベンツ幹部だったカトリン・アト氏を充てる人事を発表した。

ルノーは７月、ルカ・デメオ前ＣＥＯの突然の退任を受け、社内のフランソワ・プロボ氏が新ＣＥＯに就任した。ルボ氏はルノーのＣＥＯの有力候補の１人だったが退社する予定。

また現在ルノー・ブランドの責任者ファブリス・カンボリーブ氏を新設したグループの最高成長責任者に指名した。

プロボ氏は「直面する全ての課題に対応するには、迅速な意思決定、より効率的な実行、顧客により近づくことが可能な組織が必要だ」と述べた。

アト氏は超小型車「スマート」ブランドのＣＥＯを務めた後、メルセデス・ベンツ直営小売欧州部門のＣＥＯを経て、直近では企業監査担当のバイスプレジデントを務めた。

アナリストの１人は、リテール事業主体の経歴を持つアト氏は、リテール重視の側面が強まっているダチアにとって重要な意味を持つと指摘している。