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午前の日経平均は反落し500円超安、利益確定売りで 円高も重し

2025年08月14日(木)12時05分

 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比548円04銭安の4万2726円63銭と反落した。写真は東京証券取引所で2024年撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 14日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比548円04銭安の4万2726円63銭と反落した。前日までの連騰の反動で利益確定売りが優勢となり、軟調な展開が続いた。為替相場で円高が進行したことも上値を抑えた。指数寄与度の大きい銘柄や主力株が安く、日経平均は一時600円超安となる場面があった。

日経平均は、前営業日比145円安でスタートした後、徐々に下げ幅を拡大。半導体株や主力銘柄の一角に売りが出て、前場中盤には一時632円安の4万2641円75銭まで値下がりした。日経平均は前日までの6営業日で2700円超値上がりしており、短期的な過熱感から利益確定売りが先行。一方、決算発表を手掛かりにした個別物色もみられた。

売りが一服すると、日経平均は4万2600円台を中心にもみ合う動きとなった。足元のドルは146円台半ばで、約3週間ぶりの安値圏で取引されている。

市場では「テクニカル面では買われ過ぎのサインを示す指標も確認され、いつ調整が入ってもおかしくはない状況だった。円高進行も重しとなり、きょうは軟調な地合い」(野村証券のエクイティ・マーケット・ストラテジスト、澤田麻希氏)との声が聞かれた。目先は、企業決算が一巡して新規材料が乏しくなることから、「日経平均は4万円

―4万3000円の高値圏でもみ合いとなりそうだ」(澤田氏)という。

米利下げ期待が維持される中、為替動向には注意が必要との見方もあり、「ドル/円が140円台後半を維持できるか注目される」(国内証券・アナリスト)との指摘もあった。

TOPIXは1.03%安の3060.04ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆9120億1800万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、銀行、電気・ガスなど6業種が値上がり。機械、精密機器、電気機器など27業種は値下がりした。

個別では、指数寄与度の大きいアドバンテスト、ファーストリテイリング、東京エレクトロンが値下がりし、3銘柄で日経平均を238円ほど押し下げた。一方、ソフトバンクグループは2%超高で堅調。円高メリット銘柄と目されるニトリホールディングスは4%超高。前日に決算を発表したネクソンは7%超高、同じく前日に決算を公表したマツキヨココカラ&カンパニーは出尽くし感から売りが先行し、8%超安だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり437銘柄(26%)に対し、値下がりが1124銘柄(69%)、変わらずが60銘柄(3%)だった。

ロイター
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