米当局、バクサートに新型コロナワクチン試験の中止を命令

8月14日 米医薬品会社バクサートは13日、新型コロナウイルスワクチンの中期臨床試験のための被験者の審査と登録作業を中止するよう命じられたと明らかにした。写真は4月1日、米ワシントンの保健福祉省(HHS)前で撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[13日 ロイター] - 米医薬品会社バクサートは13日、新型コロナウイルスワクチンの中期臨床試験のための被験者の審査と登録作業を中止するよう命じられたと明らかにした。これまでにワクチン開発に携わる複数のバイオ医薬品会社が米政府による資金援助を失っており、同社もその対象となった形。
バクサートは既に試験に参加している被験者を観察することで、経口コロナワクチンの開発は継続するが、新たな被験者の募集は取りやめると発表した。
厚生省は、傘下の生物医学先端研究開発局(BARDA)がメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの開発活動を段階的に終了することを決めており、バクサートへの命令はその一環。