ウクライナ停戦協議、トランプ氏がポーランドにEU懐疑派大統領の参加要請か

8月14日 欧州首脳とトランプ米大統領が13日に開いたウクライナ停戦に関するオンライン会合についてポーランドのトゥスク首相は、トランプ氏が最終局面でポーランドからトゥスク氏に代わり、考え方がトランプ氏に近い欧州連合(EU)懐疑派のナブロツキ大統領(写真)が出席するように要求したと語った。写真は6日、ポーランドの首都ワルシャワで撮影(2025年 ロイター/Aleksandra Szmigiel)
Barbara Erling Anna Koper
[ワルシャワ 13日 ロイター] - 欧州首脳とトランプ米大統領が13日に開いたウクライナ停戦に関するオンライン会合についてポーランドのトゥスク首相は、トランプ氏が最終局面でポーランドからトゥスク氏に代わり、考え方がトランプ氏に近い欧州連合(EU)懐疑派のナブロツキ大統領が出席するように要求したと語った。
ナブロツキ氏はトランプ氏の掲げる右派でポピュリスト的なMAGA(米国を再び偉大な国に)運動に近い立場で、6月の大統領選で親EU派候補を下した。
トゥスク氏は記者会見で「昨日の真夜中直前に、米国はトランプ大統領との協議にポーランドの代表として大統領が出席することを望んでいるとの情報が、われわれと欧州のパートナー諸国にもたらされた」と述べた。
ホワイトハウスは、米国がトゥスク氏ではなくナブロツキ氏の出席を求めたかどうかについてコメントしなかった。
ポーランド政府の報道官は12日、会合には欧州理事会常任議長(EU大統領)を務めた経験を持つトゥスク氏が出席すると説明していた。
一方、ナブロツキ氏の外交政策顧問のマルチン・プシダチ氏は記者団に対し、トゥスク氏が会合への参加を予定していたとの情報はないと主張。トゥスク氏のチームはトランプ政権との間に良好なパイプを持っておらず、トゥスク氏が参加できると誤解していたと訴えた。