午後3時のドルは146円前半、3週間ぶり安値 株反落で円買い戻し

8月14日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の146円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)
Shinji Kitamura
[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の146円前半で取引されている。前日まで史上最高値を更新していた日経平均が下げへ転じたことで、リスクオンの円売りが一部巻き戻される形となった。
ドルは朝方の147円前半からじり安で、午後には一時146.35円まで下げ幅を拡大。米雇用統計発表前の安値を下抜け、7月24日以来、3週間ぶり安値を付けた。
円は対ドル以外でも堅調。対NZドルで88円前半から87円前半へ、対ユーロで172円前半から171円前半へ買われ、ほぼ全面高となった。株の反落を手掛かりに「これまで円を売っていた短期筋が買い戻しに動いた」(外銀ディーラー)という。
円金利の上昇が円高圧力を強めた側面を指摘する声もあった。前日の日銀に関するベセント米財務長官発言にさえないオペ結果などが加わり、午後の円債市場で10年国債利回り(長期金利)は一時1.555%と、今月1日以来の水準へ上昇した。
しかし、ベセント氏の発言については「日銀への言及は米金利高に関する一連の発言の中でなされたもので、直接的に利上げを求めるような内容ではなかった」(JPモルガン・チェース銀行の為替ストラテジスト、斉藤郁恵氏)といい、同氏の発言を手掛かりとする利上げ期待の高まりや円高が続く可能性は高くない、との指摘も出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 146.44/146.49 1.1701/1.1702 171.36/171.42
午前9時現在 147.10/147.14 1.1711/1.1714 172.31/172.32
NY午後5時 147.38/147.39 1.1704/1.1708 172.50/172.51