米ロ首脳会談でロシア有利に働くかも...ウクライナ人の「戦争の終わり方」の考えが変わった
Ukrainians Have Changed Their Minds on Ending War

ハルキウ南部の軍事墓地、アレヤ・スラービー Jose HERNANDEZ Camera 51-shutterstock
<開戦当初は「勝利まで戦い抜く」と答えたウクライナ人が圧倒的多数だったが...>
米ギャラップ社の世論調査によると、ウクライナ人の多くが、ロシアとの戦争継続ではなく、大多数が交渉による戦争終結を望んでいる。一方、「勝利まで戦い抜く」という姿勢への支持は、開戦時と比べて大幅に減少しているようだ。
これは、ウクライナ戦争が始まった2022年当時の状況とは逆転している。開戦当初は大半がウクライナの「勝利まで戦い抜く」ことを支持していた。早期の交渉による終結を望む声をあげる者の割合は、5人に1人にすぎなかった。
本誌はウクライナ大統領府にコメントを求めている。
ギャラップは、2022年2月にロシアの全面侵攻が始まってから3年半の間、4回にわたりウクライナ人を対象とした世論調査を実施してきた。2025年7月1日から14日にかけて1000人を対象に行われた最新の調査では、ウクライナ人の69%が「できるだけ早期の交渉による戦争終結」を支持したと報告している。
ギャラップのビガーズ上級国際ニュースライターは上記の結果について、2024年の52%から17ポイント増加していることに触れ、世論の変化は大きいと本誌に語った。
「2023年以降、ウクライナ国民のロシアとの戦争に対する感情に大きな変化が見られる。世論は『ほぼ完全に逆転した』」
実際、2022年に行われた調査では、交渉による戦争終結を支持するウクライナ人はわずか22%であり、73%が「勝利まで戦うべきだ」としていた。