ニュース速報
ビジネス

米国の海上輸入、7月が関税前駆け込みのピークか=LA港幹部

2025年08月14日(木)11時45分

 米国の主要貿易拠点であるロサンゼルス港のエグゼクティブディレクター、ジーン・セロカ氏は13日、米国の海上輸送による輸入は7月にピークに達した可能性があるとの見方を示した。ジョージア州サバンナの港で5月撮影(2025年 ロイター/Alyssa Pointer)

Lisa Baertlein

[ロサンゼルス 13日 ロイター] - 米国の主要貿易拠点であるロサンゼルス港のエグゼクティブディレクター、ジーン・セロカ氏は13日、米国の海上輸送による輸入は7月にピークに達した可能性があるとの見方を示した。輸入業者が関税の大幅な引き上げを回避するため、年末商戦関連の商品を中国などから駆け込みで輸入したことが背景だ。

ロサンゼルス港の7月のコンテナ貨物輸入量は20フィートコンテナ換算(TEU)で前年同月比8%増の54万4000個となり、月間では過去最高を記録した。

セロカ氏は7月の輸入量増加について「今月後半以降に関税が引き上げられる前に輸入業者が貨物輸入を急いだ」ことが主因だと説明した。

ロジスティクス・マネジャーズ指数を考案したザカリー・ロジャーズ氏は、多くの輸入業者が既に年末商戦向けの輸入を完了していると話した。

米国と中国は今週、関税の一部停止措置を90日延長することで合意。年末商戦向けの仕入れのピーク局面を巡る不確実性は和らいだ。

それでもウォルマートやターゲット、ホーム・デポといった小売り大手は既に、年末商戦向けの輸入を例年のピークである8─10月から前倒ししたようだ。

セロカ氏は8月の輸入について、輸入業者の在庫が積み上がったため、前年同月から減少したが、これまでのところ落ち着いているようだと発言。「米政府からの貿易に関する発表にもかかわらず、貨物が殺到する事態は予想していない」と話した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

南スーダン、イスラエルとガザ住民受け入れ協議との報

ワールド

ブラジル小売売上高、6月は前月比-0.1% 高金利

ビジネス

米当局、バクサートに新型コロナワクチン試験の中止を

ワールド

ウクライナ停戦協議、トランプ氏がポーランドにEU懐
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ「衝撃の物体」にSNS震撼、13歳の娘は答えを知っていた
  • 3
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が教える「長女症候群」からの抜け出し方
  • 4
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 5
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 6
    マスクの7年越しの夢...テスラ初の「近未来ダイナー…
  • 7
    「ホラー映画かと...」父親のアレを顔に塗って寝てし…
  • 8
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 9
    トランプ「首都に州兵を投入する!」...ワシントンD.…
  • 10
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 6
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 7
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 8
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 9
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 10
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中