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NY外為市場=ドルが対ユーロ・円で小幅高、FOMC控え様子見気分強い

2025年07月25日(金)06時01分

ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで小幅高。2016年1月撮影(2025年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで小幅高。欧州中央銀行(ECB)が8会合ぶりに利下げを見送ったものの、ユーロの反応は限られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、全般的に様子見気分が強かった。

ECBは24日の理事会で、予想通り政策金利を据え置き。欧州連合(EU)とトランプ米政権の関税交渉が続き、不確実性が根強い中、様子見姿勢を取った。ラガルドECB総裁は記者会見で、域内の経済情勢に明るい見方を示し、市場の追加利下げ観測は後退した。

スコシアバンクのチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は、「ECBが今後金利を据え置くという見方がやや強まったようだ。9月の利下げ予想は五分五分以下に低下した」と述べた。

終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.03%安の1.1766ドル。

日銀の内田真一副総裁が23日、関税を巡る日米交渉の妥結を「大変大きな前進」とし、日本の経済や企業にとって不確実性の低下につながると評価したことで、日銀が利上げを再開するとの観測が強まった。

ドル/円は一時2週間ぶりの安値となる145.86円を付けた。ただ、参院選後の石破茂首相の退陣を巡る懸念がくすぶる中、終盤の取引では0.27%高の146.88円。

29-30日のFOMCでは金利据え置きとの予想が大勢。金融市場が織り込む9月の利下げ確率は60%となっている。

主要通貨に対するドル指数は0.17%高の97.36。

暗号資産(仮想通貨)では、ビットコイン=が1.17%高の11万9376.30ドル。

ドル/円 NY終値 147.00/147.02

始値 146.56

高値 147.02

安値 146.36

ユーロ/ドル NY終値 1.1754/1.1756

始値 1.1748

高値 1.1788

安値 1.1731

ロイター
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