ジュリアス・ベア、上期35%減益 貸倒引当金とブラジル部門売却で

7月22日、スイスのプライベートバンク大手ジュリアス・ベアが22日発表した上半期決算は、利益が前年同期比35%減の2億9500万スイスフラン(3億7000万ドル)となった。スイス・ジュネーブで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[22日 ロイター] - スイスのプライベートバンク大手ジュリアス・ベアが22日発表した上半期決算は、利益が前年同期比35%減の2億9500万スイスフラン(3億7000万ドル)となった。貸倒引当金とブラジルのウェルスマネジメント部門売却に関連する費用が響いた。
同行は、以前発表した1億3000万フランの評価損が反映されたもので、レガシー問題が大きく前進したと説明。「当行は現在、中核のウェルスマネジメントに焦点を当て、リスク管理を強化しながら持続可能な成長とコスト規律のバランスを取り、戦略的アジェンダを全力で実行している」と述べた。
新規資金の純流入額は前年同期比2倍以上の79億フランとなり、6月末時点の運用資産残高は4830億フランに達した。
発表文によると、同行は年末までに1億3000万フランの追加コスト削減を達成できる見込み。