英中銀総裁、銀行規制を擁護 「金融安定で妥協できず」

イングランド銀行(中央銀行)のベイリー総裁は22日、政府の経済成長推進を支援するため金融危機後の金融規制を修正することに前向きだと述べたが、リングフェンスと呼ばれる従来型銀行業務と投資部門の分離を義務付ける規制は維持する姿勢を示した。9日代表撮影(2025年 ロイター)
David Milliken William Schomberg
[ロンドン 22日 ロイター] - イングランド銀行(中央銀行)のベイリー総裁は22日、政府の経済成長推進を支援するため金融危機後の金融規制を修正することに前向きだと述べたが、リングフェンスと呼ばれる従来型銀行業務と投資部門の分離を義務付ける規制は維持する姿勢を示した。
リーブス氏は先週、リングフェンスの「意味のある改革」を約束した。
ベイリー総裁は「私はリングフェンス制度が銀行システムの構造の重要な部分だと考えている」と述べ、この規制が問題のある銀行への対処を容易にしていると説明した。
リーブス財務相が規制を規制を企業を締め付けると表現したことには同意できないとし、英国が他国よりも厳しい規制を課しているわけではないとした。
「われわれは基本的な金融の安定では妥協できない。それが私の全体的なメッセージだ」とした。