英BP、ルンド会長の後任にマニフォールド氏を起用

7月21日、英石油大手BP はヘルゲ・ルンド会長の後任にアイルランド建材大手CRHの最高経営責任者(CEO)だったアルバート・マニフォールド氏を起用する人事を発表した。写真はBPのロゴ。2023年7月、カナダ・バンクーバーで撮影(2025年 ロイター/Chris Helgren)
Yamini Kalia Yadarisa Shabong
[21日 ロイター] - 英石油大手BP は21日、ヘルゲ・ルンド会長の後任にアイルランド建材大手CRHの最高経営責任者(CEO)だったアルバート・マニフォールド氏を起用する人事を発表した。マニフォールド氏は10月にBPの会長に就任する。
BPは再生可能エネルギー計画への支出を削減するなど戦略転換を進めている。低調な株価を押し上げる狙いだ。BPの株価は2019年以降、約30%下落している。
マニフォールド氏はエネルギー業界で上級管理職に就いた経験はないが、同氏がCRHの経営を指揮した11年間で、CRHの株価は約5倍に上昇した。マニフォールド氏はCRHで事業を再編したほか、2023年にはニューヨーク市場へのプライマリー上場を果たした。
モーニングスターのアナリスト、アレン・グッド氏は「マニフォールド氏の経験はBPでも経営に大きく役立つはずだ。類似した取り組みに着手することになるためだ」と指摘。ただ「BPにとっての問題は、何が最終的な目標であるかと、投資家が快く待てるかどうかだ」と述べ、さらなるコスト削減へ向けて現在の経営陣に働きかけるかどうかはマニフォールド氏に委ねられそうだと付け加えた。