ニュース速報
ビジネス

バイオジェン、関税導入に備え米国内製造拠点に20億ドル追加投資へ

2025年07月22日(火)10時00分

 7月21日、米製薬大手バイオジェン は、南部ノースカロライナ州の製造拠点に20億ドルを追加で投資すると発表した。写真は同社ロゴと試験管のイメージ。2021年12月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[21日 ロイター] - 米製薬大手バイオジェン は21日、南部ノースカロライナ州の製造拠点に20億ドルを追加で投資すると発表した。トランプ大統領が医薬品に関税を導入した場合に備える。

多発性硬化症やアルツハイマー病の主要治療薬を生産する最大規模の工場が集積する同州のリサーチ・トライアングル・パーク(RTP)に資金を投じる。これにより特定の遺伝子標的療法の開発・生産を拡大し、充填・包装施設、自動化や人工知能(AI)技術を強化する。

バイオジェンはこれまでにこの製造拠点に約100億ドルを投じてきた。同州には7つの施設があり、8カ所目が今年下期に稼働を開始する予定だ。

製薬業界が輸入関税措置の可能性に備える中、バイオジェンのほか、米同業イーライ・リリー、メルク、スイスのロシュなどの大手製薬会社も米国への投資を相次いで発表している。

医薬品はこれまでトランプ氏の相互関税の対象から除外されているが、同氏は国内生産を強化し、医薬品の供給を他国に依存しないために、別途関税が必要だと繰り返し主張している。同氏は今月、関税の導入は延期の可能性があるが、税率は最高200%に達することもあると示唆した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

マクロスコープ:参政党伸長、渦巻く中高年の不満 賃

ワールド

ボルソナロ前大統領三男の資産凍結、ブラジル最高裁が

ビジネス

メルツ独首相、レンタカー会社にEV購入義務化するE

ワールド

マクロスコープ:身構える霞が関、「非常によくない方
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「カロリーを減らせば痩せる」は間違いだった...減量のカギは「ホルモン反応」にある
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「死ぬほど怖かった...」高齢母の「大きな叫び声」を聞いて駆け付けた娘が見た「まさかの光景」にネット爆笑
  • 4
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞…
  • 5
    小さなニキビだと油断していたら...目をふさぐほど巨…
  • 6
    中国経済「危機」の深層...給与24%カットの国有企業…
  • 7
    日本では「戦争が終わって80年」...来日して35年目の…
  • 8
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 9
    父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サン…
  • 10
    その病院には「司令室」がある...「医療版NASA」がも…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 4
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 7
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞…
  • 8
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウ…
  • 9
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 10
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中