英、ＡＩ推進へ13億ドル投資 コンピューティング能力強化

英政府は人工知能（ＡＩ）開発を推進するため、コンピューティングインフラに１０億ポンド（１３億４０００万ドル）を投資する計画を発表した。スターマー英首相とエヌビディアのファンＣＥＯが６月、ロンドンのイベントで握手（２０２５年　ロイター／File Photo）

［ロンドン　１７日　ロイター］ - 英政府は人工知能（ＡＩ）開発を推進するため、コンピューティングインフラに１０億ポンド（１３億４０００万ドル）を投資する計画を発表した。これにより、公共のコンピューティング能力は今後５年間で２０倍に増加する見通し。

ＡＩ開発競争では米国や中国、インドが先行し、欧州は追い上げを迫られている。

投資計画はスターマー英首相が先月、ロンドン・テック・ウィークで打ち出した。共に登壇した米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者（ＣＥＯ）は、英国は最先端のＡＩ研究基盤をフルに生かすためにコンピューティングインフラを強化する必要があると述べていた。

政府は１７日、国内最高性能のスーパーコンピューターであるブリストルの「Isambard-AI」とケンブリッジの「Dawn」を、エヌビディアやＨＰＥ、デル・テクノロジーズ、インテルなどパートナーと連携して実現したＡＩ研究リソース（ＡＩＲＲ）システムに統合すると明らかにした。

ＡＩＲＲと協力して国立スーパーコンピューティングセンターのネットワークを構築し、最初の拠点をエディンバラに置く方針も示した。