原油先物は続伸、中東供給リスク低下で週間では大幅下落へ

6月27日、アジア時間の原油先物は続伸している。写真はテキサス州の原油タンク。6月11日、テキサス州ミッドランドで撮影(2025年 ロイター/Eli Hartman)
Nicole Jao
[27日 ロイター] - 27日、アジア時間の原油先物は続伸している。イランとイスラエルの停戦が維持され、中東の供給リスクへの懸念が和らいだことが背景。ただ、イスラエルとイランが停戦で合意し、中東の供給リスクに対する懸念が和らいだことから、週間では下落する見通し。
0111GMT(日本時間午前10時11分)時点で、北海ブレント先物は、0.34ドル(0.5%)上昇し、1バレル=68.07ドル。米WTI先物は0.33ドル(0.51%)高の65.57ドル。
両指標は今週約12%下落している。
トランプ米大統領が23日にイスラエルとイランの停戦合意を発表した後、原油先物は翌24日に1週間以上ぶりの安値を付けた。ただ、米石油在庫統計で先週の原油・燃料在庫が減少したことから、26日に価格は上昇に転じた。
プライス・フューチャーズ・グループのシニアアナリスト、フィル・フリン氏は「原油在庫が突然逼迫したという事実を、市場は消化し始めている」と述べた。
また、トランプ氏が連邦準備理事会(FRB)次期議長を早期に選出するとの報道を受け、ドル指数が3年ぶりの低水準に沈んだことも原油価格を下支えした。