小米が電動SUV「YU7」を新発売 価格はテスラ車下回る

6月26日、中国の電気自動車(EV)・スマートフォンメーカー、小米科技(シャオミ)は、新型電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「YU7」(写真)の価格を25万3500元(3万5364ドル)に設定した。5月29日、北京のシャオミ店舗で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 26日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)・スマートフォンメーカー、小米科技(シャオミ)は26日、新型電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「YU7」の価格を25万3500元(3万5364ドル)に設定した。米EV大手テスラのSUV「モデルY」の価格を4%ほど下回る価格で、中国市場において同社への対抗を強める。
YU7のベースモデルを中国で最も売れているSUVであるモデルYの最低価格(26万3500元)よりも1万元低い価格に設定した。高級モデルの「YU7プロ」は27万9900元、「YU7マックス」は32万9900元にそれぞれ設定した。
シャオミは同日夜にこれら3モデルの注文の受け付けを開始し、受注台数は販売開始から3分で20万台に達した。
シャオミの創業者で最高経営責任者(CEO)の雷軍氏はYU7でモデルYに挑みたいとしており、その挑戦が成功するとの見方を示すアナリストもいる。モデルYのほか、YU7はジーカ―の「7X」や理想汽車(リ・オート)の「L6」とも競合する。
サード・ブリッジのシニアアナリスト、ロザリー・チェン氏は「YU7はシャオミが新し物好きやテクノロジー愛好家を超えて、量産型EVセグメントで本格的なプレーヤーになるかどうかの試金石になる」と指摘した。
シャオミは同業の比亜迪(BYD)、広州汽車集団(GAC)トヨタ、鄭州日産と提携し、人間と住宅、自動車をつなぐエコシステムを構築する方針も示した。