米戦略石油備蓄の補充、年末まで完了せず＝エネルギー省

６月２６日、 米エネルギー省は戦略石油備蓄（ＳＰＲ）への原油搬入がメンテナンス作業のため年末まで完了せず、予定より７カ月遅れると発表した。テキサス州フリーポートの備蓄施設で２０１６年６月撮影（２０２５年　ロイター/Richard Carson）

[ワシントン ２６日 ロイター] - 米エネルギー省は２６日、戦略石油備蓄（ＳＰＲ）への原油搬入がメンテナンス作業のため年末まで完了せず、予定より７カ月遅れると発表した。

バイデン前政権は１月から５月までに１５８０万バレルの補充を予定していたが、今年に入り補充されたのは８８０万バレルにすぎない。

エネルギー省の報道官は「施設のメンテナンスのため、ＳＰＲは以前の入札と取引所で確保した原油のスケジュールを２０２５年１２月まで延期した」とロイターに語った。

バイデン前大統領はロシアによるウクライナ侵攻後のガソリン価格高騰を抑制するため、２２年に過去最大となる１億８０００万バレルを放出するなど、複数回にわたってＳＰＲから原油を売却した。

トランプ大統領は１月の就任初日に、国内の石油産業を支援するため、ＳＰＲを「満杯」にすると表明したが、時間がかかっている。