ニュース速報
ビジネス

原油市場、供給途絶の可能性低い オプションが示唆=ゴールドマン

2025年06月27日(金)10時20分

 米ゴールドマン・サックスのアナリストは、オプション市場ではイランとイスラエルの停戦後、ホルムズ海峡の原油輸送が途絶える確率がわずか4%であることが示唆されていると指摘した。写真は、テキサス州の製油所。6月23日、テキサス州フリーポートで撮影(2025年 ロイター/Joel Angel Juarez)

[26日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスのアナリストは、オプション市場ではイランとイスラエルの停戦後、ホルムズ海峡の原油輸送が途絶える確率がわずか4%であることが示唆されていると指摘した。26日付のリサーチノートで述べた。

北海ブレント原油先物は23日、米国による核施設攻撃を受けてイランがホルムズ海峡を閉鎖する可能性への懸念から、1バレル=81.40ドルの高値を付けたが、翌日の停戦表明を受けて懸念は和らぎ、68ドルを下回る水準に押し戻された。

ゴールドマンのアナリストは地政学的リスクプレミアムの急低下について、大きな地政学的ショックの際に原油相場の大きな混乱が伴わなかった最近のトレーダーの経験や、イランの抑制された対応、大規模な混乱を回避しようとする米国と中国の強い動機、秋以降に在庫が大幅な増加に転じる見通しなどを反映しているとの見方を示した。

ゴールドマンのアナリストは、オプション市場では北海ブレント先物が3カ月後も60ドル台にとどまる確率が60%、70ドルを超える確率が28%織り込まれていると述べた。

ホルムズ海峡の原油輸送が途絶えた場合、ブレントは1バレル=90ドルまで上昇すると予想した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:無難入札に「クジラ」の影、株高が支える債

ビジネス

シーメンス・ガメサ、中国レアアース業者に欧州生産提

ワールド

米戦略石油備蓄の補充、年末まで完了せず=エネルギー

ワールド

レバノン大統領がマスク氏と電話会談、ビジネス展開の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 2
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉仕する」ポーズ...アルバム写真に「女性蔑視」批判
  • 3
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事実...ただの迷子ですら勝手に海外の養子に
  • 4
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 5
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝…
  • 8
    伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は…
  • 9
    富裕層が「流出する国」、中国を抜いた1位は...「金…
  • 10
    単なる「スシ・ビール」を超えた...「賛否分かれる」…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 8
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中