小売業販売5月は2.2%増、食品高でドラッグストア好調=経産省

経済産業省が6月27日に発表した5月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比2.2%増となった。2024年2月、東京で撮影(2025年 ロイター/Tim Kelly)
Yoshifumi Takemoto
[東京 27日 ロイター] - 経済産業省が27日に発表した5月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比2.2%増12兆8040億円となった。ロイターの事前予測調査では2.7%増が予想されていた。コメなど食品値上げの継続でドラッグストアやスーパーなどの販売が伸びた。インバウンド関連は販売が減少した百貨店と菓子類が好調なコンビニエンスストアで明暗を分けた
<コメ代替で餅・パスタ好調、コンビニ菓子にインバウンド需要>
業種別の前年比では織物・衣服が7.2%増、機械器具小売業が5.8%増、医薬品・化粧品小売業が4.6%増などだった。
小売業販売額全体の押し上げに大きく寄与したのは医薬品・化粧品や飲食料品小売業で、食品価格の上昇が寄与した。
業態別の前年比ではドラッグストア6.4%増、スーパー5.4%増、コンビニエンスストア4.2%増、家電大型専門店4.7%増、ホームセンター0.6%増。
一方、百貨店は7.3%減となった。
コメなどの価格が高騰するなか、ドラッグストアは相対的に安い値段での販売が好調を維持している。スーパーはコメの値上げに加え「餅やパスタなどコメ代替食品の販売が伸びている」(経産省)という。
インバウンド関連では、百貨店販売は減少しているものの、「コンビニで菓子のインバウンド需要が伸びている」(同)という。
5月の気温が高かったため、家電大型専門店ではエアコンや扇風機の販売が伸びた。ホームセンターではファン付き作業服の販売が好調だった。
*経産省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html [http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html]
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