ニュース速報
ビジネス

原油先物は小幅続伸、米原油在庫減少が堅調な需要示唆

2025年06月26日(木)10時54分

 アジア時間の原油先物は小幅に続伸。写真は、稼働する石油掘削装置の様子。6月10日、テキサス州のミッドランドで撮影(2025年 ロイター/Eli Hartman)

[東京 26日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に続伸。米原油在庫が予想以上に減少し、堅調な需要を示した。ただ、投資家はイランとイスラエルの停戦や中東情勢を巡り慎重姿勢を維持している。

0030GMT(日本時間午前9時半)時点で、北海ブレント先物は0.12ドル(0.2%)高の1バレル=67.80ドル、米WTI先物は0.20ドル(0.3%)高の65.12ドル。

前日はともに1%近く上昇し、今週序盤の急落から回復した。

野村証券のエコノミスト、高島雄貴氏は、米週間統計で在庫が減少したことから堅調な需要を好感する動きがある指摘。その上で、投資家はイランとイスラエルの停戦状況の詳細を求めており、依然として神経質になっていると述べた。市場の関心は現在、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の生産量に移っているという。

高島氏はWTIについて、紛争前の水準である60─65ドルのレンジに戻るだろうと予想した。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計(6月20日までの週)によると、原油在庫は前週比580万バレル減少し、ロイターがまとめたアナリスト予想(79万7000バレル減)以上に落ち込んだ。

ガソリン在庫は、38万1000バレル増の予想に反して210万バレル減少した。

トランプ米大統領は25日、米政府が来週イランと協議し、核開発計画を中止する確約を求めるという見通しを示し、米国のイラン攻撃がイスラエルとイランの戦争を迅速に終結させたと評価した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

H&M、3─5月売上高が予想以上に減少 「消費者は

ワールド

中国南部で大洪水、貴州省では6人死亡 災害拡大リス

ビジネス

日経平均は5カ月ぶり高値、半導体買われ3万9000

ビジネス

焦点:昨夏の市場暴落再来に警戒感、大口投資家が備え
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係・仕事で後悔しないために
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 5
    人口世界一のインドに迫る少子高齢化の波、学校閉鎖…
  • 6
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 7
    「子どもが花嫁にされそうに...」ディズニーランド・…
  • 8
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 8
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 9
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 10
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中