MSCI、韓国株式市場で空売りアクセス改善と発表

6月20日、米株価指数算出会社モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は、韓国株式市場の空売りのアクセス性が改善され、重大な問題はないと発表した。写真はMSCIのロゴ。2017年6月、シンガポールで撮影(2025年 ロイター/Thomas White)
[シンガポール 19日 ロイター] - 米株価指数算出会社モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は20日、韓国株式市場の空売りのアクセス性が改善され、重大な問題はないと発表した。投資家はMSCIが来週予定する市場分類の発表を待ち構えており、韓国が先進国に格上げされるのではないかと期待している。
アジア第4位の経済規模を誇る韓国の株式市場はMSCIが現在「新興市場」に分類しているが、他の多くの指標は「先進国」としての条件を満たしている。
韓国はここ数年「先進国市場」への格上げを目指し、投資家は韓国が来週の分類発表で格上げ候補国として注目リストに追加されるのを期待している。
韓国は3月、株式の全面的な空売り禁止措置を5年ぶりに解除した。外国人投資家やMSCIはこの措置について市場アクセスを妨げる主要な要因だと指摘していた。
MSCIが20日発表した年次市場アクセス性報告書によると、韓国の空売り市場のアクセス性は改善され、評価が「改善の余地あり(-)」から「重大な問題なし、改善可能(+)」に引き上げられた。
韓国の代表的な株価指数の総合株価指数は今年、政治的な安定や企業改革に対する期待が投資家心理を支えているためこれまでに24%上昇しており、2025年のアジアで最も好調な株式市場となっている。
アナリストによれば、今後数年以内に格上げが実現すれば韓国市場に大規模な資金流入が見込まれるが、来週の発表で実現する可能性について懐疑的な見方もある。