塩野義、鳥居薬ＴＯＢが成立 完全子会社化の手続き実施へ

　６月１９日、塩野義製薬は、ＪＴ傘下の鳥居薬品に対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）が前日に終了、成立したと発表した。写真は、塩野義製薬のロゴ。２０２３年２月、東京で撮影（２０２５年　ロイター/Androniki Christodoulou）

［東京　１９日　ロイター］ - 塩野義製薬は１９日、ＪＴ傘下の鳥居薬品に対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）が前日に終了、成立したと発表した。

ＴＯＢ成立の下限３３４万株に対し、１０９７万株の応募があった。これを全て買い付けた結果、所有割合は３９．０４％となり、２５日付で持ち分法適用関連会社となる。ＴＯＢ価格は１株６３５０円で取得額は６９７億円だった。

塩野義は先月、ＴＯＢが成立した際は鳥居がＪＴ保有分の自社株約５４％を取得すると発表していた。塩野義は予定通り、鳥居の完全子会社化に向けた手続きを実施し、鳥居は上場廃止になる見通し。