NY外為市場=ドル上昇、FOMC受け 中東情勢に注目

ニューヨーク外為市場では、ドルが大半の主要通貨に対し上昇した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが大半の主要通貨に対し上昇した。米連邦準備理事会(FRB)の金利据え置き決定に反応した。ただ、対円では下落した。
FRBは18日までにに開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25─4.50%に据え置いた。最新の当局者による金利見通しでは、年内2回の利下げ予想(中央値)を維持したものの、トランプ政権の関税措置によるインフレ上昇見通しを踏まえ、今後の全体的な利下げペース鈍化の可能性を示唆した。
マネックスUSAのトレーディング・ディレクターであるフアン・ペレス氏は、FRBが経済から「混在するシグナルを受け取っており、そのため混在するシグナルを発している」と指摘。「引き続き憶測が飛び交っている状況だ。第2・四半期のデータは、実際に景気後退圧力にさらされていることを認識させる内容となり、FRBに政策の見直しを迫る鍵となるだろう」と述べた。
FOMCをこなした後、市場の注目は再びイラン・イスラエル情勢に向かい、安全資産の買いを誘った。
イランの最高指導者ハメネイ師は18日、トランプ米大統領がイランに降伏を求めたことに対し、米国のいかなる攻撃も「取り返しのつかない重大な結果」をもたらすと警告した。
終盤の取引で、ドル/円は0.06%安の145.18円。
ドル/スイスフランは0.36%高の0.8190フラン。
ポンド/ドルは0.12%安の1.3411ドル。5月の英消費者物価指数(CPI)は前年比3.4%上昇し、ロイターがまとめた予想と一致した。
イングランド銀行(中銀)は19日に開く会合で、政策金利を据え置くとみられている。
ユーロ/ドルは0.03%安の1.1476ドル。
朝方発表された週間の米新規失業保険申請件数は5000件減の24万5000件となったものの、高水準にとどまったことで、一時ドルへの重しとなった。
19日は「ジューンティーンス(奴隷解放記念日)」の祝日で、米市場は休場となる。
ドル/円 NY終値 145.10/145.13
始値 144.82
高値 145.22
安値 144.35
ユーロ/ドル NY終値 1.1479/1.1483
始値 1.1493
高値 1.1530
安値 1.1462