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日経平均は3日続伸、円安好感 戻り高値更新後は伸び悩む

2025年06月10日(火)16時26分

 6月10日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比122円94銭高の3万8211円51銭と3日続伸して取引を終えた。写真は2024年2月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比122円94銭高の3万8211円51銭と3日続伸して取引を終えた。円安が好感されたほか、前日の米国市場での半導体株上昇も追い風となり、全般は買い優勢の展開となった。一時407円13銭高の3万8495円70銭に上昇、5月13日の戻り高値をわずかながら更新した。ただその後、円安が一服すると急速に伸び悩んだ。

赤沢亮正経済財政・再生相が13日から18日の日程で米国とカナダを訪問すると伝わり、日米関税交渉が進展するとの期待が先行。為替市場ではドルが一時145円台に上昇し、輸出関連株を中心にしっかりとなった。

手掛かり材料がない中、為替市場の動きで一喜一憂する展開だった。

日経平均が5月13日の戻り高値3万8494円06銭をわずかながら更新したことに関して「このまま下に振れて、一文新値で終わった場合、チャートの形状は一気に悪くなる」(国内証券ストラテジスト)との指摘もある

市場では「相互関税に対して過度な懸念が後退する中、ドル高/円安に振れる場面では投資家の間に買い安心感が広がるようだ」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれた。

TOPIXは0.03%高の2786.24ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.03%高の1433.91ポイント。プライム市場の売買代金は4兆0661億4300万円だった。

東証33業種では、値上がりは海運業、精密機器、鉱業など20業種、値下がりは保険業、倉庫・運輸関連業、銀行業など13業種だった。

個別では、トヨタ自動車、信越化学工業、ソフトバンクグループなどがしっかり。アドバンテストは堅調で始まった後に軟化し、ファーストリテイリングはさえない。

新興株式市場では、東証グロース市場250指数が1.52%高の760.14ポイント。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが673銘柄(41%)、値下がりは876銘柄(53%)、変わらずは81銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 38211.51 122.94 38278.17 38,139.10─38,495.70

TOPIX 2786.24 0.83 2793.3 2,780.37─2,802.34

プライム指数 1433.91 0.45 1437.27 1,431.07─1,442.16

スタンダード指数 1354.11 1.98 1355.43 1,353.73─1,358.98

グロース指数 969.79 14.02 959.42 959.18─972.98

グロース250指数 760.14 11.38 751.61 751.35─762.97

東証出来高(万株) 159049 東証売買代金(億円) 40661.43

ロイター
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