トランプ氏、議会のカリフォルニア州自動車規制無効決議に署名へ

トランプ米大統領は2035年までのガソリン車販売禁止などカリフォルニア州の自動車関連規制を無効にする連邦議会の決議3件について、12日に署名を行う見通しだ。写真はカリフォルニアで5月撮影。(2025年 ロイター/Mike Blake/File Photo)
[10日 ロイター] - トランプ米大統領は2035年までのガソリン車販売禁止などカリフォルニア州の自動車関連規制を無効にする連邦議会の決議3件について、12日に署名を行う見通しだ。自動車業界筋や議会下院の関係者が明らかにした。
カリフォルニア州は22年に、35年までに販売される新車の少なくとも80%を電気自動車(EV)に、最大20%をプラグインハイブリッド車(PHV)にすることを義務付ける計画を発表。バイデン前政権下の昨年12月に米環境保護局(EPA)が計画を容認した。しかし議会は先月、議会と大統領の承認によって省庁の規制に発効を阻止できる「議会審査法」に基づき、この規制の無効化を決議した。
議会はEPAが23年に認めた、大型トラックのゼロエミッション車(ZEV)化を促進する同州の規制と、大型車の窒素酸化物排出削減に向けた同州の規制についても無効化を決議しており、トランプ氏が署名する見通しだという。
消息筋によると、ホワイトハウスは署名式に多くの自動車業界関係者を招待している。ホワイトハウスはコメントを避けた。
カリフォルニア州のニューサム知事は、議会が州規制を無効化したのは違法で、州の納税者は健康関連のコストが推計で450億ドル増えると主張し、法廷で争う姿勢を示している。