デビアス売却、印アガルワル氏らの企業連合など関心=関係筋

英鉱業大手アングロ・アメリカン傘下のダイヤモンド事業を手がけるデビアスの売却に、インドの富豪アニル・アガルワル氏、同国のダイヤモンド企業、カタールの投資ファンドなど少なくとも6つのコンソーシアム(企業連合)が関心を寄せている。写真はディスプレイされたダイヤモンド。ボツワナで15年撮影。(2025年 ロイター/Siphiwe Sibeko/File Photo)
[ロンドン 6日 ロイター] - 英鉱業大手アングロ・アメリカン傘下のダイヤモンド事業を手がけるデビアスの売却に、インドの富豪アニル・アガルワル氏、同国のダイヤモンド企業、カタールの投資ファンドなど少なくとも6つのコンソーシアム(企業連合)が関心を寄せている。事情に詳しい複数の関係者がロイターに明らかにした。
アングロ・アメリカンは銅と鉄鉱石の中核資産に事業の軸足を移すのに伴い、デビアスの売却を進めているが、世界的なダイヤモンド価格の低迷によりこの動きは複雑になっている。
関係者2人によると、インドの金属・石油コングロマリットのベダンタ・リソーシズの会長を務めるアガルワル氏は、より大きなグループの一員として関心を示している。このグループのほかのメンバーや戦略については明らかにしていない。
アングロ・アメリカンとアガルワル氏はコメント要請に応じなかった。
デビアスの大口顧客であるインドのダイヤモンド加工大手KGKグループとカプ・ジェムズを含む複数のインド企業も、より大きなグループの一員として、別途関心を示しているという。
KGKグループとカプ・ジェムズはコメント要請に応じなかった。
資産運用会社ナインティ―・ワンの会長で、デビアスの最高経営責任者(CEO)を務めたことがあるガレス・ペニー氏も、カタールの投資ファンドが支援するコンソーシアムの組成を検討している。ペニー氏は新会社の会長になる可能性があるという。
これとは別に、デビアス株15%を保有し、同社の年間ダイヤモンド原石生産量の70%を供給しているボツワナ政府は、売却プロセスの一環として出資比率の引き上げを検討していると明らかにした。