FRB年内利下げ幅予想は1%、5月据え置きは変わらず=金融市場

フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が年末までに政策金利を1%ポイント引き下げると予想されている。2022年6月撮影(2025年 ロイター/Sarah Silbiger)
[30日 ロイター] - フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)が年末までに政策金利を1%ポイント引き下げると予想されている。政策担当者らは第1・四半期の国内総生産(GDP)の減少をそれほど重視しないが、6月までには景気減速のより明確な兆候が現れるとみられている。
米商務省が30日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比0.3%減となった。市場予想(0.3%増)に反し、マイナス成長となった。
パンテオン・マクロのエコノミストは、今回のGDPには「経済がすでに根本的に減速していたことを示す明確な兆候」が含まれていると指摘した。「現行の関税政策が維持されれば、今後は停滞期を迎える可能性が高い。さらに7月に相互関税が全面的に課されれば、景気後退に陥る可能性が最も高い」とした。
FF金利先物は、引き続きFRBが6月に利下げを開始することを織り込んでおり、年末までに合計4回の0.25%ポイントの利下げが行われ、年末の政策金利は3.25─3.5%になると予想されている。
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金利を現行の4.25─4.5%のレンジに据え置くと広く予想されている。