ニュース速報
ビジネス

中国、株式市場の偽情報対策を強化 AI利用で拡散しやすく

2025年03月17日(月)10時58分

中国政府系の中国証券報は15日、同国の証券監督当局が警察およびサイバースペース規制当局と協力し、株式市場における偽情報の取り締まりを強化すると報じた。写真は2月24日、香港で撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)

上海 3月15日((ロイター) - 中国政府系の中国証券報は15日、同国の証券監督当局が警察およびサイバースペース規制当局と協力し、株式市場における偽情報の取り締まりを強化すると報じた。人工知能(AI)により偽情報の生成、拡散が容易になっている状況に対処する。

証券報は、当局が「早期に厳しく取り締まり、問題の核心を突く」とした。中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)は、株式市場でうわさが流れた場合に事実を説明する文書を出すなど能動的な対策を採るほか、投資家教育を強化するという。

上海証券報も同日、AIが偽情報を拡散して投資家をだましたり株価を操作したりする新たな手段になっていると報じた。

中国発の生成AI「ディープシーク」の登場を機に、同国では個人投資家とファンドマネジャーが企業評価や投資判断にAIを取り入れるようになっているが、AIが生成した偽情報によるリスクも浮上している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

旭化成、26年3月期は1.5%の営業増益見込む 市

ワールド

ガザへの新たな食料支援策、近く発表へ=米国務省

ワールド

米国の駐パナマ大使、共通の脅威として中国名指し

ビジネス

米ノババックス、第1四半期はコスト削減で黒字転換
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 8
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 9
    日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブ…
  • 10
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 8
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中