米信用スプレッド、24年9月以来の高水準 景気後退懸念高まる

米国市場では11日の取引終盤、投資適格社債と国債の利回り差(信用スプレッド)が昨年9月以来の高水準に拡大した。(2025年 ロイター/Yuriko Nakao)
Matt Tracy
[12日 ロイター] - 米国市場では11日の取引終盤、投資適格社債と国債の利回り差(信用スプレッド)が昨年9月以来の高水準に拡大した。景気後退(リセッション)と世界貿易戦争を巡る投資家の懸念の高まりを示唆した。
ICE BofAコーポレート・インデックスによると、信用スプレッドは11日時点で94ベーシスポイント(bp)と、昨年9月18日以来の水準まで拡大。ジャンク社債全体の米国債に対するスプレッドも広がり、ICE BofAハイイールド・インデックスによると、322bpと同じく昨年9月18日以来の高水準となった。
トランプ米政権による一連の関税発動により世界的な貿易戦争の可能性が高まる中、スプレッド拡大は景気見通しに対する懸念の広がりを示す新たな兆候だ。
RBCグローバル・アセット・マネジメントのブルーベイ米債券部門責任者アンジェイ・スキバ氏は「このような環境ではインフレが進み、米連邦準備理事会(FRB)は利下げできないだろう。債券資産に圧力をかける可能性があり、スプレッドはさらに拡大しリスクが高まるとみている」と語った。
また、ソシエテ・ジェネラルのアナリストは12日付のリサーチノートで、「関税合戦の激化とハイテクセクターの再評価により、しばらく見られなかった形で株式から信用市場に影響が波及しており、経済が軌道から外れる可能性への懸念が高まっている」と指摘した。
JPモルガンは、ジャンク債のスプレッドが2月18日に付けた直近の低水準から59bp拡大したと指摘。貿易政策やインフレ、景気後退を巡る「マクロ経済の大きな不確実性」により、今後数カ月は「拡大傾向」にあるとの見方を示した。
ただ、社債スプレッドは歴史的に見ると依然としてタイトな水準だとアナリストは指摘する。
資産運用会社ブレッキンリッジ・キャピタル・アドバイザーズの調査担当共同責任者、ニコラス・エルフナー氏は、トランプ氏の経済・財政政策による影響が明らかになるにつれ、米社債スプレッドはさらに拡大すると予想。海外勢を含む投資家にとって社債利回りの魅力が増すと述べた。
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