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インフレをなお懸念、利下げは慎重に=ボウマンFRB理事

2024年12月07日(土)02時41分

米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は6日、現実的なインフレリスクがなお存在しているため、FRBは今後の利下げを判断するにあたり慎重を期す必要があるとの考えを示した。(2024年 ロイター/Jason Reed)

Michael S. Derby

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は6日、現実的なインフレリスクがなお存在しているため、FRBは今後の利下げを判断するにあたり慎重を期す必要があるとの考えを示した。

ボウマン氏は講演で「労働市場がほぼ完全雇用の状態を維持しているときは特に、(FRBが担う責務の1つである)物価安定に対する一段と大きなリスクが存在していると引き続き認識している」と言及。「インフレが依然として高水準にあることを踏まえ、利下げを慎重、かつ段階的に進めていくことが望ましいと考えている」と述べた。

米経済については、コアインフレ率はFRBの目標を上回っており、失業率は上昇したものの、長期平均を大幅に下回っていると指摘。経済は依然として強いとの見方を示した。

17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)での決定については直接言及せず、それまでに発表される経済指標を見極めたいとの考えを示すにとどめた。

ただ、一部FRB当局者の間で現行の金利水準は制約的との見方が出ていることに疑問を呈し、「経済情勢を踏まえると、現時点で金利水準が制約的とは考えにくい」と述べた。

ロイター
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