ニュース速報
ビジネス

ノボノルディスクのインド部門、肥満症薬の発売前倒し要請 

2024年12月04日(水)11時48分

 12月3日、デンマーク製薬大手ノボノルディスクのインド部門が、同社の肥満症治療薬「ウゴービ」を同国で早期に発売するよう促している。写真は同社のロゴ。デンマークのバウスベアで3月撮影(2024 ロイター/Tom Little)

Leroy Leo

[ベンガル―ル/ハイデラバード 3日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクのインド部門が、同社の肥満症治療薬「ウゴービ」を同国で早期に発売するよう促している。巨大市場になると予想されるインド市場で、競合する米イーライリリーに後れを取る懸念が理由。事情に詳しい関係者2人がロイターに明らかにした。

ノボノルディスク幹部はウゴービについて、インドでは規制当局の承認が得られ、十分な供給量を確保した上で2026年に導入する可能性を示唆している。ただ、同社インド部門のチームは発売を、イーライリリーが競合薬「マンジャロ」を投入すると見込まれる25年に前倒しするよう提案した。

関係者の1人によると、約2カ月前にノボノルディスクのデンマーク本社で行われた非公開の会議で、インドチームがウゴービを早期に発売しないとイーライリリーの後塵を拝しかねないとの不安を表明した。

同じ主成分「セマグルチド」を含有するウゴービとノボノルディスクの糖尿病薬「オゼンピック」、イーライリリーのマンジャロはGLP-1受容体作動薬と呼ばれるクラスに属する薬剤で、血糖値をコントロールして消化を遅らせ、満腹感を長時間持続させる働きがある。

関係者の1人の話では、ノボノルディスクは22年終盤にインドでセマグルチド注射剤の承認を獲得した。同社インド部門はロイターに宛てた声明で、ウゴービをできるだけ早く発売するよう努めているが、具体的な発売日は決まっていないと述べた。

取材に対し、イーライリリーは、マンジャロの25年の発売は供給状況次第だと回答した。

人口14億人強を抱えるインドでは肥満症患者が増加。政府が19─21年に実施した調査によると、15─49歳までの女性の24%、男性の約23%が太り過ぎないし肥満症で、15─16年調査時の女性の20.6%、男性の19%からそれぞれ上昇している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中ロ首脳会談、緊密な関係称賛 プーチン氏に訪中招請

ビジネス

米TI、半導体設計会社シリコン・ラボラトリーズ買収

ワールド

ガザで子ども含む21人死亡、イスラエル軍は銃撃受け

ビジネス

テスラの中国製EV販売、1月は前年比+9.3% 3
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 7
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 10
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中