ニュース速報
ビジネス

カナダCPI、9月は1.6%上昇に伸び鈍化 50bp利下げ観測強まる

2024年10月16日(水)01時59分

カナダ統計局が15日に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.6%上昇と、8月の2.0%から伸び率が鈍化した。写真は2022年11月、オンタリオ州トロントのスーパーで撮影(2024年 ロイター/Carlos Osorio)

[オタワ 15日 ロイター] - カナダ統計局が15日に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.6%上昇と、8月の2.0%から伸び率が鈍化した。ガソリン価格の大幅な下落が主な要因で、2021年2月以来3年7カ月ぶりの低い伸びとなり、市場ではカナダ銀行(中央銀行)が来週の会合で50ベーシスポイント(bp)の利下げを決めるとの観測が強まった。

CPIは前月比では0.4%下落した。ロイターがまとめた市場予想は、前年同月比1.8%上昇、前月比は0.2%下落だった。

CPIの前年同月比での上昇率は年初から鈍化傾向にあり、8月には中銀が目標とする1─3%の中間に達した。

市場が織り込む次回会合での50bp利下げの確率は約67%と、CPI発表前の約52%から高まった。

デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者、ロイス・メンデス氏はリポートで「カナダ中銀は経済を活性化し、インフレ率が下がり過ぎないようにするために何らかの手を打つ必要がある。われわれは50bp利下げが適切な処方箋だと考える」と指摘した。

統計局によると、ガソリン価格を除いた9月のインフレ率は2.2%。

中銀が重視するコアインフレ指標の一つであるCPI中央値は2.3%上昇、CPIトリム値は2.4%上昇と前月と変わらなかった。

財価格は1.0%下落。一方、サービス価格は4.0%上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米地裁、政権による都市や郡への数億ドルの補助金停止

ワールド

ブラジル前大統領を拘束、監視装置破損 「薬の影響」

ワールド

広州自動車ショー、中国人客は日中関係悪化を重要視せ

ワールド

韓国、米国の半導体関税巡り台湾と協力の余地=通商交
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナゾ仕様」...「ここじゃできない!」
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 5
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    【銘柄】いま注目のフィンテック企業、ソーファイ・…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中