ニュース速報
ビジネス

マスク氏、xAIがテスラと収益配分で協議との報道を否定

2024年09月09日(月)11時49分

 9月7日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO、写真)は、自身が率いる人工知能(AI)新興企業xAIの技術をテスラが利用できるようにする見返りに、テスラの収益の一部をxAIに配分する計画について、両社が協議したとの報道を否定した。写真は米ニューヨーク州で撮影(2024 ロイター/Mike Segar)

[7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は7日、自身が率いる人工知能(AI)新興企業xAIの技術をテスラが利用できるようにする見返りに、テスラの収益の一部をxAIに配分する計画について、両社が協議したとの報道を否定した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は7日、テスラが同社の高度な運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」を強化するためにxAIのAIモデルの使用許諾を受けるとともに、テスラの収益の一部をxAIに配分する計画が提案され、投資家に提示されたと報じた。

これに対しマスク氏は7日、X(旧ツイッター)への投稿で、「テスラはxAIで監視不要のFSDの開発加速に寄与してきた技術者との話し合いで多くのことを学んだが、xAIからライセンスを受ける必要は全くない」と指摘。WSJの報道は「正確ではない」と付け加えた。

WSJは事情に詳しい消息筋の話として、xAIはEV車内の音声アシスタントや人型ロボット「オプティマス」の機能を強化するソフトウエアなど、テスラの他の機能の開発も支援する方針だと伝えた。xAIの幹部によると、テスラのFSDからの収益を両社で折半する方式についても議論したという。

マスク氏は昨年、マイクロソフトが出資するオープンAIに対抗するためxAIを設立した。xAIは取材に応じていない。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア軍情報機関、英国と欧州で「騒乱」企図=英MI

ワールド

前NATO事務総長、ミュンヘン安全保障会議議長に 

ワールド

ノルウェーがテロ警戒レベル引き上げ、中東紛争の激化

ビジネス

米貿易赤字、8月は704億ドルに大幅縮小 5カ月ぶ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米経済のリアル
特集:米経済のリアル
2024年10月15日号(10/ 8発売)

経済指標は良好だが、猛烈な物価上昇に苦しむ多くのアメリカ国民にその実感はない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決闘」方法に「現実はこう」「想像と違う」の声
  • 2
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた「まさかのもの」とは?
  • 3
    ハマス奇襲から1年。「イランの核をまず叩け」と煽るトランプに対するイスラエルの「回答」は
  • 4
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
  • 5
    「11年に一度」のピークが到来中...オーロラを見るた…
  • 6
    住民仰天! 冠水した道路に「まさかの大型動物」が..…
  • 7
    大型ハリケーン「へリーン」が破壊した小さな町...20…
  • 8
    米副大統領候補対決はハリス陣営の負け。ウォルズが…
  • 9
    ジョージア撤退を仄めかすロシア ...背景には、ウク…
  • 10
    もう「あの頃」に戻れない? 英ウィリアム皇太子とヘ…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティアラが織りなす「感傷的な物語」
  • 3
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 4
    借金と少子高齢化と買い控え......「デフレ三重苦」…
  • 5
    アラスカ上空でロシア軍機がF16の後方死角からパッシ…
  • 6
    【独占インタビュー】ロバーツ監督が目撃、大谷翔平…
  • 7
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 8
    NewJeansミンジが涙目 夢をかなえた彼女を待ってい…
  • 9
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決…
  • 10
    羽生結弦がいま「能登に伝えたい」思い...被災地支援…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 3
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 4
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 5
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 6
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 9
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
  • 10
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中