ニュース速報
ビジネス

ANA社長「円安は成長チャンス」、ミラノなど3都市12月から順次就航

2024年07月19日(金)11時32分

 7月19日、ANAホールディングス傘下の航空会社、全日本空輸(ANA)は、2024年度下期に予定している羽田から欧州3都市への新規就航について、ミラノ便は12月3日、ストックホルム便は来年1月末、イスタンブール便は来年2月12日に初便を就航すると発表した。写真は同社の井上慎一社長。都内で昨年4月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)

Maki Shiraki

[東京 19日 ロイター] - ANAホールディングス傘下の航空会社、全日本空輸(ANA)は19日、2024年度下期に予定している羽田から欧州3都市への新規就航について、ミラノ便は12月3日、ストックホルム便は来年1月末、イスタンブール便は来年2月12日に初便を就航すると発表した。欧州線の強化で円安を背景に急増している訪日客の需要獲得を狙う。

同社の井上慎一社長は会見で、新型コロナウイルスの影響で延期されていた同3路線の新規就航は「感無量だ」とし、足元で続く円安基調は「成長のチャンス」と語った。

今回の新規路線により欧州就航都市は9地点となり、ANAは日本と欧州を結ぶ直行便数で最大の航空会社となる。欧州路線は戦争の影響でロシア上空が飛べず、以前よりフライト時間がかかり、乗員を増やさなければならなくなっている。井上社長は、新規就航がこのタイミングとなった背景について「乗員の稼働問題があり、準備に時間がかかっていた」と説明した。

日本から海外への旅客動向に関しては、6月の旅客数が前年同月比1.3倍に増えており、井上社長は、ビジネス・レジャー需要ともに「確実に回復傾向にある」と述べた。一部の海外航空会社で就航できなくなるなど問題になっている航空燃料不足による影響について、ANAとしては「現時点では欠航は発生していない」としている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米CB景気先行指数、8月は予想上回る0.5%低下 

ワールド

イスラエル、レバノン南部のヒズボラ拠点を空爆

ワールド

米英首脳、両国間の投資拡大を歓迎 「特別な関係」の

ワールド

トランプ氏、パレスチナ国家承認巡り「英と見解相違」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 10
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中