ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは158円前半、2カ月ぶり高値圏で底堅い

2024年06月20日(木)15時22分

 6月20日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの158円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの158円前半で取引されている。米国の休場明けで手掛かりに欠ける中、クロス円が底堅い動きを見せるなど円は全般弱含みで、ドル/円も下げ渋った。

この日のドルは157円後半から158円前半と、上下30銭強の狭いレンジ内で売買が交錯した。一時158.19円と14日につけた2カ月ぶり高値に迫る場面もあったが、2カ月ぶり高値圏では介入への警戒感もくすぶり、勢いが限られたという。

市場では、きょう米国で発表される新規失業保険申請件数に関心を寄せる声が聞かれた。前週に市場予想を上回り10カ月ぶり高水準に達していただけに「再び上振れれば労働市場の軟化傾向がより鮮明になる」(外銀アナリスト)という。

対ドル以外の円相場も総じて小動きだったが、歴史的な安値圏をうかがう地合いに変化はなかった。スイスフランは179円前半へ続伸して、史上最高値を再び更新。豪ドルも105円半ばまで上げ幅を広げて、2007年11月以来16年半ぶりの高値を付けた。

20日の海外市場ではスイスや英国で行われる中銀会合が、フランやポンドの動きを通じて円相場に影響を与える可能性があるとして注目されている。スイスは政策金利据え置きと利下げで見方が割れており、発表後は値が振れやすくなる見通し。英国は8月の利下げ開始を想定する声が大勢で、そのヒントを探ることになる。

ロイターがエコノミスト対象に実施した調査では、スイス中銀は33人中22人が利下げ、11人が据え置きを予想。英中銀は65人中63人が8月の利下げを見込んでいる。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 158.08/158.11 1.0737/1.0738 169.75/169.76

午前9時現在 157.95/157.96 1.0745/1.0749 169.74/169.78

NY午後5時 158.08/158.11 1.0743/1.0747 169.84/169.88

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 8
    三船敏郎から岡田准一へ――「デスゲーム」にまで宿る…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中