日産、追浜工場の生産を27年度末に終了 日産自動車九州に統合へ

7月15日、経営再建中の日産自動車は追浜工場(神奈川県横須賀市)での生産を2027年度末に終了し、同工場での車両生産を日産自動車九州(福岡県苅田町)へ移管・統合すると発表した。写真は同工場。5月23日、横須賀で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Maki Shiraki
[東京 15日 ロイター] - 経営再建中の日産自動車は15日、追浜工場(神奈川県横須賀市)での生産を2027年度末に終了し、同工場での車両生産を日産自動車九州(福岡県苅田町)へ移管・統合すると発表した。日産は5月に国内外で7工場を削減する方針を表明。今回の生産移管はその一環で、稼働率の低い追浜工場は閉鎖検討の対象だった。
現在、追浜工場で生産している小型車「ノート」と派生車の「ノートオーラ」、今後生産を開始する予定のモデルは日産自動車九州で生産する。生産終了後の追浜工場については今後、幅広い選択肢を検討し、最適な活用方法を決定する。
一方、追浜地区にある総合研究所やテストコースのGRANDRIVE、衝突試験場、専用ふ頭などの機能は今後も変更なく事業を継続する。
追浜工場に勤務する従業員約2400人は、27年度末まで同工場での勤務を続け、その後の雇用や勤務については方針が決まり次第、従業員に通知し、組合との協議を始める予定。
追浜工場での生産終了に伴う費用は現在評価中で、30日の第1・四半期(4━6月期)決算発表時に開示する予定。
*写真を追加して再送します。