ユナイテッドヘルス、サイバー攻撃は「相当の」米国民の情報に影響

4月22日、米医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループは、傘下でヘルスケア情報を扱うチェンジ・ヘルスケアが受けたサイバー攻撃に関する最初の分析結果を公表し、米国民の「相当の割合」の健康および個人情報がアクセス対象に含まれていたと明らかにした。写真は2017年3月撮影(2024年 ロイター/Kacper Pempel)
[22日 ロイター] - 米医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループは22日、傘下でヘルスケア情報を扱うチェンジ・ヘルスケアが受けたサイバー攻撃に関する最初の分析結果を公表し、米国民の「相当の割合」の健康および個人情報がアクセス対象に含まれていたと明らかにした。
チェンジ・ヘルスケアのシステムは今年2月21日、「ブラックキャット」としても知られるALPHVと呼ばれるランサムウエア(身代金要求型ウイルス)集団によって攻撃を受けた。
ただ、ユナイテッドヘルスはこのサイバー攻撃によって影響を受けた人の数は公表できず、関係した情報を特定するためのデータの包括的な分析には「数カ月」かかるという。
同社は外部の業界専門家と共に、データが公表されていないかどうか判断するためにインターネットとダークウェブ(闇サイト)を監視した。
医療分野を狙ったサイバー攻撃では、ハッカーは通常、患者の記録や病歴、治療計画、個人を特定できる情報などの機密情報を入手する。
チェンジ・ヘルスケアへのサイバー攻撃は、医師や医療施設への支払いを中断させるなど、全米の医療システムに大きな衝撃を与えている。