米社債投資家、地政学リスクが最大の懸念=BofA調査
4月22日、 BofAグローバル・リサーチの調査によると、中東情勢が緊張する中、米社債投資家の間で最大の懸念事項が地政学リスクとなっている。 ウオール街で2020年3月撮影(2024年 ロイター/Carlo Allegri)
Matt Tracy
[22日 ロイター] - BofAグローバル・リサーチの調査によると、中東情勢が緊張する中、米社債投資家の間で最大の懸念事項が地政学リスクとなっている。
イスラエルは昨年10月以降、イスラム組織ハマス、親イラン武装組織ヒズボラとの戦闘を続けており、先週にはイランとの対立も激化した。
調査では地政学リスクが以前から最大の懸念に挙げられてきたが、4月はこの割合が80%に拡大した。
ただ緊張の高まりにもかかわらず、投資適格級社債に対する強気姿勢は維持され、先週の新規発行総額は336億ドルに達した。
BofAは今週の発行額が150億─300億ドルになると予想している。
調査では通常よりもキャッシュの比率を高くしている投資家の割合がわずか18%と2020年9月以来の低水準となった。
市場では今後2年間で120ベーシスポイント(bp)の利下げが織り込まれているものの、インフレが2番目に大きな懸念となった。
BofAのアナリストは「利下げの可能性は損なわれていないが、見通しに対するリスクは明らかに高まっており、今後のフローを圧迫する可能性がある」と指摘した。
高利回り社債は先週売り込まれ、流出額は22億ドルと週間で昨年10月以来最大の流出となった。
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