米テスラ、中国・ドイツなどでも値下げ 価格競争激化で

米EV大手テスラは、米国に続き中国でも各モデルで2000ドル近い値下げを行った。北京で昨年2月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
Hyunjoo Jin Ethan Wang
[北京/フランクフルト 21日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは、米国に続き中国やドイツなどでも値下げを行った。販売減や価格競争激化に対応する。
21日現在の同社ウェブサイトによると、「モデル3」改良版の最低価格を1万4000元(1930ドル)引き下げ、23万1900元(3万2000ドル)とした。
ドイツでは、モデル3の後輪駆動車価格を4万2990ユーロから4万0990ユーロ(4万3670ドル)に引き下げた。
同社の広報担当者によると、欧州の他の国や中東、アフリカでも値下げを行っているという。
マスク氏は21日、Xに「需要に生産を合わせるため価格を頻繁に変える必要がある」と投稿した。
19日にモデルY、モデルX、モデルSの米国価格を2000ドル引き下げていた。20日には運転支援機能「フルセルフドライビング」の米国価格を1万2000ドルから8000ドルに引き下げた。
中国のEVメーカーは国内市場に低価格EVを投入しており、価格競争が激化している。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、インド訪問を延期したと明らかにした。マスク氏はニューデリーでモディ首相と面会し、同国への参入を発表するとみられていた。
マスク氏は19日、「非常に重いテスラの責務によりインド訪問は延期せざるを得ないが、年内に訪れるのを楽しみにしている」とXに投稿した。