米、GE製ジェットエンジン輸出規制を解除 中国COMAC向け

米商務省は3日、航空機エンジン大手GEエアロスペースに対し、中国国有航空機メーカーの中国商用飛機(COMAC)向けジェットエンジンの輸出許可停止を解除したと通知した。写真は2023年6月、フランスのル・ブルジェで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[3日 ロイター] - 米商務省は3日、航空機エンジン大手GEエアロスペースに対し、中国国有航空機メーカーの中国商用飛機(COMAC)向けジェットエンジンの輸出許可停止を解除したと通知した。事情に詳しい関係者が明らかにした。
GE、商務省はコメント要請に応じていない。
輸出許可停止は米国の対中輸出に関する新たな幅広い規制の一環として過去数週間に実施されていた。
COMACはエアバスやボーイングに対抗しようと独自の旅客機を開発しているが、多くの部品は輸入している。
関係者によると、GEのライセンスはCOMACの中型機「C919」向けに「Leap─1C」エンジンを、また小型機「C909」向けに「CF34」エンジンを輸出するもの。
ロイターは商務省の規制解除によって影響を受けた可能性のある他の航空宇宙企業を現時点で特定できていない。
米国は今週、半導体設計ソフトウエア開発業者とエタン生産業者に対する中国への輸出制限も解除している。