中国、太平洋島しょ地域で基地建設望まず 在フィジー大使館表明

在フィジーの中国大使館は3日、中国には太平洋島しょ地域に軍事基地を建設する意向はないと述べた。写真は2022年2月、北京で撮影(2025年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
Kirsty Needham
[シドニー 3日 ロイター] - 在フィジーの中国大使館は3日、中国には太平洋島しょ地域に軍事基地を建設する意向はないと述べた。
フィジーのランブカ首相は前日、中国と開発で協力しているが、中国が太平洋島しょ地域に軍事基地を建設することには反対すると述べていた。
中国大使館の報道官は声明で「中国が太平洋に軍事基地を設置するという主張は虚偽の話だ」とし「太平洋での中国のプレゼンスは、道路や橋の建設で人々の生活を向上させることに重点を置いている。軍隊を駐留させたり、軍事基地を設置したりすることではない」と述べた。
また、フィジーと中国が互いの主権を尊重しているとし「中国は地政学的な競争や、いわゆる『勢力圏』を求めることには関心がない」と主張した。
中国は昨年9月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を実施。ICBMはフィジー上空を通過し、太平洋の公海上に着弾した。
中国は2022年にソロモン諸島と安全保障協定を締結。現在、ソロモン諸島、キリバス、バヌアツに警察官を派遣している。