ステランティス、中国リープモーターEVを欧米で生産も=CEO
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2月20日、ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は、電気自動車を手がける中国の傘下企業「浙江零跑科技(リープモーター・テクノロジー)」の技術をベースにしたEVを欧州や北米などで生産する可能性があることを明らかにした。パリで22年撮影(2024年 ロイター/File Photo)
Joseph White
[デトロイト 20日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は20日、電気自動車(EV)を手がける中国の傘下企業「浙江零跑科技(リープモーター・テクノロジー)」の技術をベースにしたEVを欧州や北米などで生産する可能性があることを明らかにした。
中国メーカーに対抗する価格競争力を備えたモデルが必要になっていることが要因で、ニューヨークからのオンライン説明会で記者団に語った。
同CEOは「ある時点で、西側の政府は中国の輸出を阻止したくなるかもしれない」と発言。その上で「われわれには、リープモーターの車を特定の場所で組み立てる好機で、場所は欧州や北米があり得る」と話した。
さらに同CEOは、既存の自動車メーカーが比亜迪(BYD)など中国の新興EVメーカーと競争するため、規模の経済を達成しようとしていると指摘。この結果、最終的には自動車メーカーが大手5社程度に集約される可能性があるとの見方を示した。
同CEOによると、BYDなどの中国EVメーカーの生産コストは西側の自動車メーカーと比べて30%低いという。