米アルファベット株5%超高、高性能AI「ジェミニ」発表好感

12月7日、米国株式市場で米グーグルの持ち株会社アルファベットが5.3%高で取引を終えた。写真は同社のロゴとAIのイメージ。5月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
Aditya Soni
[7日 ロイター] - 7日の米国株式市場で米グーグルの持ち株会社アルファベットが5.3%高で取引を終えた。人工知能(AI)基盤技術の「Gemini(ジェミニ)」を前日に発表したことが好感された。
市場はジェミニについて、マイクロソフトが出資するオープンAIの追撃に役立つとみている。
アルファベットは、ジェミニの一部を自社で開発した生成AI「Bard(バード)」に搭載。開発された3つのバージョンの最上位版は高い処理能力を持ち、データセンターで活用できるほか、軽量版はスマートフォンなどのモバイルデバイスで効率的に動作するという。最上位版は来年初めにバードに組み込みリリースされる見通し。
これを受け、JPモルガンは「グーグルがジェミニの異なるモデルを通じて、生成AIのイノベーションと運用コストの高さを巡る投資家の懸念に対応し始めている」とし、株価見通しを時価総額で800億ドル以上引き上げた。