経常収支、貿易赤字縮減で黒字2.5兆円 10月として過去最大

12月8日、 財務省が発表した国際収支状況速報によると、10月の経常収支は2兆5828億円の黒字となった。都内で2021年8月撮影(2023年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)
Takaya Yamaguchi
[東京 8日 ロイター] - 財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、10月の経常収支は2兆5828億円の黒字だった。資源価格の下落で輸入が1兆余円減少し、貿易赤字が縮減した。10月の黒字額としては比較可能な1985年以降で最大となった。
黒字は9カ月連続。ロイターが民間調査機関16社を対象に実施した事前予測1兆9012億円程度の黒字(予測中央値)を上回った。
経常収支のうち、貿易・サービス収支は1290億円の赤字で、赤字幅は大幅に縮小した。貿易収支が前年同月に比べて赤字幅を1兆円超縮小した。
稼ぎ頭の第1次所得収支は3兆0508億円の黒字となり、前年同月に比べて黒字幅を拡大した。第2次所得収支は3390億円の赤字だった。
*財務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/release_date.htm