米UAW、テスラなど労組なしの全メーカー対象に組織化に着手

全米自動車労働組合(UAW)は11月29日、米自動車セクターでまだ労組の存在しないメーカー全てを対象として組織化に向けた取り組みを開始すると表明した。写真中央はUAWのショーン・フェイン会長。9月26日、ミシガン州で撮影(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ワシントン 29日 ロイター] - 全米自動車労働組合(UAW)は29日、米自動車セクターでまだ労組の存在しないメーカー全てを対象として組織化に向けた取り組みを開始すると表明した。米自動車大手3社(ビッグスリー)と大幅な賃上げを含む新たな労働協約を締結したことを踏まえ、次の重要目標とする構えだ。
UAWによると、テスラやトヨタ自動車、フォルクスワーゲン(VW)、現代自動車、リビアン、日産自動車、ホンダなど労組を持たない13社の労働者が一斉に組織化へ動くと発表している。
これらのメーカーの米国工場の合計従業員数は15万人近くで、ビッグスリーの人員にほぼ等しい。
UAWのショーン・フェイン会長はウェブサイトに投稿した動画で、非加入労働者に対して電子署名を通じて労組の代表権取得に賛成するよう呼びかけた。
今後の具体的な戦略は、賛成者が全体の30%になればそれを公表し、50%ならUAWが労組結成を求める集会を開き、70%に達して組織委員会も立ち上げられた場合は、UAWが正式に承認するか、労働者に労組の代表権を巡る投票を要求するという。