ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=S&Pとナスダック小幅安、FRB当局者発言まちまち

2023年11月30日(木)06時42分

米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が小幅下落して取引を終えた。2022年3月撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

Stephen Culp

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が小幅下落して取引を終えた。第3・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方改定され、リセッション(景気後退)懸念が和らいだものの、米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受け、制約的な政策がどの程度続くかを巡る疑念が生じた。

ダウ工業株30種はほぼ横ばい。

主要3指数はここ数日、小幅な値動きとなっているが、11月に好調なパフォーマンスとなっており、S&P500は月間では依然として昨年7月以来の大幅な上昇率を記録する見通し。

インガルス・アンド・スナイダーの上級ポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「市場は大きなリターンを得たため、利益確定やポジション調整が見られ、若干の値固めとなっている。企業業績が非常に好調で、楽観的な見方が多い」と語った。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は29日、インフレ率が2%に向けて順調に低下しているとの見方に疑念を持っているとし、物価上昇が再燃した場合に備え再利上げの選択肢を残しておく必要があるとの考えを示した。

一方、FRB内でタカ派として知られるウォラー理事は28日、インフレ率が低下し続ければ、数カ月先に政策金利を引き下げる可能性を示唆した。

クリーブランド地区連銀のメスター総裁は29日、FRBは経済データに「機敏」であることが必要だと改めて指摘した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 35430.42 +13.44 +0.04 35436.80 35579.13 35405.89

前営業日終値 35416.98

ナスダック総合 14258.49 -23.27 -0.16 14367.11 14423.22 14247.89

前営業日終値 14281.76

S&P総合500種 4550.58 -4.31 -0.09 4571.84 4587.64 4547.15

前営業日終値 4554.89

ダウ輸送株20種 14816.54 +0.30 0.00

ダウ公共株15種 862.47 -5.36 -0.62

フィラデルフィア半導体 3753.36 +35.01 +0.94

VIX指数 12.98 +0.29 +2.29

S&P一般消費財 1339.14 -4.76 -0.35

S&P素材 512.25 +1.92 +0.38

S&P工業 893.39 +2.90 +0.33

S&P主要消費財 738.13 -6.01 -0.81

S&P金融 589.09 +4.14 +0.71

S&P不動産 231.11 +1.68 +0.73

S&Pエネルギー 637.21 -5.68 -0.88

S&Pヘルスケア 1508.21 +0.29 +0.02

S&P通信サービス 237.17 -2.69 -1.12

S&P情報技術 3275.70 +0.35 +0.01

S&P公益事業 315.29 -2.50 -0.79

NYSE出来高 10.33億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 33280 + 10 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 33275 + 5 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ

ワールド

ベネズエラ沖で2隻目の石油タンカー拿捕、米が全面封
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中