ニュース速報

ビジネス

小売販売、前年比2.4%減 百貨店など1月として過去最大の落ち込み

2021年02月26日(金)11時26分

 経済産業省が26日に発表した1月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比2.4%減となり、2カ月連続でマイナスだった。写真は昨年12月、都内で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 26日 ロイター] - 経済産業省が26日に発表した1月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比2.4%減となり、2カ月連続でマイナスだった。

ロイターの事前予測調査では同2.6%減が予想されていた。緊急事態宣言発令による外出自粛が直撃し、百貨店など各種商品小売、織物・衣服は1月としては比較可能な1980年以降、過去最大の減少を記録した。大雪の影響で暖房器具などは好調だった。

<コンビニ、菓子類・加工食品が低調>

業種別では百貨店などの各種商品が前年比17.4%減、織物・衣服が同17.8%減となったほか、ガソリンなどの燃料も同9.5%減だった。コンビニエンスストアなど飲食料品小売や、医薬品小売もマイナスだった。自動車、家電など機械器具、無店舗小売はプラスだった。

業態別では百貨店が前年比30.3%減。緊急事態宣言の発令で営業時間を短縮したほか、外出機会の減少で主力の衣料品の落ち込みが目立つ。コンビニが同4.4%減。コンビニは菓子類や加工食品などが低調だった。

一方、スーパーは内食需要の好調継続で前年比4.8%増、家電量販も洗濯機などが伸び同11.4%増、ドラッグストアも食料品が好調で同3.4%増だった。ホームセンターも気温低下や大雪の影響で暖房器具が伸び、同10.8%増だった。

*内容を追加します。

(竹本能文 編集:山川薫)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EXCLUSIVE-チャットGPTなどAIモデルで

ビジネス

円安、輸入物価落ち着くとの前提弱める可能性=植田日

ワールド

中国製EVの氾濫阻止へ、欧州委員長が措置必要と表明

ワールド

ジョージア、デモ主催者を非難 「暴力で権力奪取画策
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食...止めようと叫ぶ子どもたち

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「真の脅威」は中国の大きすぎる「その野心」

  • 5

    いま買うべきは日本株か、アメリカ株か? 4つの「グ…

  • 6

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 7

    デモを強制排除した米名門コロンビア大学の無分別...…

  • 8

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 9

    イギリスの不法入国者「ルワンダ強制移送計画」に非…

  • 10

    中国軍機がオーストラリア軍ヘリを妨害 豪国防相「…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 8

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 9

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 10

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中