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中国、鉱工業分野は今年も安定した成長を維持=工業情報相

2020年01月20日(月)14時50分

 中国の苗ウ・工業情報相は20日、同国の鉱工業分野は大きな圧力に直面しているものの、今年も安定した成長を維持することを確信していると述べた。写真は河南省の自動車販売店。2018年11月撮影(2020年 ロイター/Sun Yilei)

[北京 20日 ロイター] - 中国の苗ウ・工業情報相は20日、同国の鉱工業分野は大きな圧力に直面しているものの、今年も安定した成長を維持することを確信していると述べた。記者会見で語った。

17日に発表された中国の12月の鉱工業生産は前年同月比6.9%増で、9カ月ぶりの高水準だった。2019年通年の伸びは5.7%。

一方、2019年の国内総生産(GDP)伸び率は6.1%で、米国との通商摩擦などを背景に1990年以来29年ぶりの低水準となった。

低迷する内需にてこ入れするため、中国政府は今年、さらなる景気刺激策を打ち出すと予想されている。

同相は「2020年に関しては、鉱工業分野の発展には多くの課題とリスクがある」と指摘。「安定成長の確保において依然として大きな圧力に直面していると述べた。

それでもなお、大型減税や企業による資金調達の阻害要因解消に向けた政策努力が奏功し始めているため、政府は今年、「鉱工業分野を円滑に機能させる」ことができるだろうとした。

そのうえで、今年も、製造業を中心に減税と手数料削減策を継続する方針を示した。詳細には触れなかった。

政府はこれまで、2019年の減税と手数料削減の総規模が2兆元(2920億3000万ドル)を超えたと明らかにしている。

同相は、技術革新を推進し、製造業のレベルを向上するために、研究開発への投資を引き上げるなどの政策措置を講じると表明した。

同相は、中国は次世代通信規格「5G」のネットワーク構築に海外企業が参加することを歓迎すると述べ、テクノロジーの問題を政治問題化すべきではないと主張した。

米国は中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が安全保障上の脅威だとして同社に対して事実上の禁輸措置を発動しており、英国に対しても「5G」ネットワークにファーウェイ製品を使わないよう働きかけている。同相の発言はこうした米国の動きを批判した形だ。

同相はまた、2020年の中国の自動車販売は2500万台前後にとどまるとの見通しを示した。前年比で横ばいかマイナスを見込んでいるとした。

新エネルギー車に対する補助金削減の延期を検討していることも明らかにした。同省は今月、同補助金について、今年は大幅な削減を行わない方針を示している。

*詳しい発言内容を追加しました

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